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2014年12月12日 (金)

相当因果関係なし②

こんにちは

先日、障害年金の請求をした書類のコピーをファイリングしていました。
私の場合、請求してから2週間経過した後に、
依頼者に提出書類のコピーをお渡しすることにしています。
(提出後、書類の不備等があった場合は追加や訂正を求められますが、
それが大体2週間以内に言われることが多いので、その間はとりあえず待っています)
不服申し立てからご相談をいただくこともありますが、
提出書類のコピーを取っていないケースが結構多いように感じます
これから請求をされる皆様。
提出書類は、必ずコピーを取っておいて下さいね

さて、昨日の続き。

何故、糖尿病と脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)は、相当因果関係なしとされるのか?
社会保険審査会の採決例で、次のようなものがあります。


平成19年第335号 平成20年1月31日裁決

確立された医学的知見によれば、脳梗塞は、動脈硬化によっ て、
脳動脈血管の内腔の狭窄ないし閉塞をきたして発症するものであり、
その動脈硬化の成因としては、糖尿病以外に、脂質代謝異常、高血圧症、
喫煙、 肥満等の誘因(危険因子)が複合関与 していることが疫学上知られていると ころ、
これら危険因子の動脈硬化・脳梗塞発症への関与の機序は十分明らかにされておらず、
危険因子の中で糖尿病の帯有する危険度が際だって高度であり、
糖尿病患者については脳梗塞が通常予想される帰結であるといいうる ものではない。
本件糖尿病が本件脳梗塞を発症させる危険因子のひとつであった可能性は認められるものの、
脳梗塞の発症機序は上記のごとくいまだ不明な点が多く、かかる場合に、
請求人につき本件糖尿病が原因となって本件脳梗塞が発症した
という相当因果関係を認めるこ とは困難といわざるを得ない。


要するに、危険因子の一つではあるが、
それが直接の原因とまでは言い切れないということですね。
相当因果関係とは、Aという病気にり患したことが直接の原因で、
Bという病気に罹ってしまったという関係にあることを言います。
なので、そこまで言い切れないのであれば、
相当因果関係なしとして取り扱うということでしょう。
高血圧についてはここでは直接は触れませんが、これも同様の見解だと考えます。

因みに、糖尿病と心筋梗塞ではどうかというと、
これも社会保険審査会の採決例に出ていますので紹介いたします。

平成19年第495号 平成20年4月30日裁決


前発傷病(糖尿病・高コレステロール血症)は、
いずれも心筋梗塞発症の主要な危険因子であり、
また、これらの危険因子が複合することによって
心筋梗塞発症の蓋然性が高まることが種々の疫学研究の結果から広く認められているものの、
前発傷病と心筋梗塞発症との間に、糖尿病と糖尿病性網膜症のように、
前者が後者を招来する関係を是認し得る高度の蓋然性があるとはいえない。


いかがでしょうか?
糖尿病と心筋梗塞についても、あくまでも危険因子の一つであることは認めるが、
相当因果関係ありとまでは言えないという部分は同じですよね。

脳梗塞も心筋梗塞も、血管が閉塞して血液が流れにくくなることによって引き起こされます。
つまり、どこの部分の血管が詰まるかによって、病気が異なってくるということです。
そうであれば、脳梗塞も心筋梗塞も同様に考えるのは納得出来ますよね。




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